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青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない 安定の疾走感

青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない (電撃文庫)青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない (電撃文庫)
(2014/08/09)
鴨志田一

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「さくら荘」鴨志田先生の最新作、青春ブタ野郎シリーズの第二弾です。

展開としてはすっごーいベタベタなもので、ニセコイが本当の恋になっちゃった、というお話しなんですが、
それでも面白いんです。
ただどこがおもしろいのか?と聞かれると、私の表現力が足りなくて、とにかくライブ感があるんですよ!
としか言いようがないんですが、さくら荘もそうなのですが、すごくキャラクターが生きている感じがするんですよね。

この記事を書くにあたって、海燕さんの「キャラクターが生命を手に入れる魔法の瞬間。」という記事を読み返させていただいたのですが、この話のキモとしては、キャラクターの背景がしっかりしているということでしょうか。
たぶん僕個人として鴨志田先生の作品は、キャラの背景にすごい共感する部分が多いのでしょう。

さくら荘では、非常に真っすぐな青春物でしたが、空太の才能を目の当たりにしたときの苦悩っていうのは、
もっと小さいことですが普段から自分が考えていることであり、ああめっちゃわかるそれ、
ということから没入感が半端ないんですよね。
僕は自分のセンスというものに対して非常に劣等感を抱いている人間なので、笑

今回のブタ野郎シリーズでは、どちからというと空太とは真反対で、俺ガイル八幡系の主人公です。
つまるところ非常にひねくれていて、もうなんか悟っちゃっている系のキャラです。
高校生でこのぼっち魂、素晴らしきかな、笑

高校生の年頃って非常に人目や周りを気にするお年頃で、ガハマさんもそうだったけれど、朋絵のようにはぶられるとかを非常に気にしてしまうものだと思うのですよね。
その中で、すでに

「あたしはみんなに好かれたい……ってか、嫌われたくない」
「僕はたったひとりでいいけどね。そのひとりが必要としてくれたら、生きていける」

というレベルまで来てしまってますからね。
その割には、先輩が喧嘩を吹っかけてきたらきちっとやり返すあたりが、またいいんですよね、笑
いくら悟っていてもむかつくもんはもむかつくもんだ。
まあそんな行動されたら、そりゃ朋絵ちゃん惚れちゃうよね。

俺ガイル9巻でいろはが八幡に熱を与えられた感じとほとんど同じだと思うんですが、
こういう斜に構えた系のキャラが感情を爆発させるっていうのが、非常に好きなんですよねー。
ふつーそういうのって積み重ねて、積み重ねて、やっとっていうのが多いと思うのですが、
それが2巻の時点で違和感なく行われているっていうのは、鴨志田さんのキャラの書き方がうまいのかなーと思います。
しっかりとキャラを確立しているのかなと。

そう考えてくると、非常にこのシリーズは完成度が高いのかもしれません。
ラノベって4巻ぐらいから面白くなる傾向っすからね。

また終わりも非常に爽快で、無理して怜奈のグループに入っていて非常に見ていて痛々しい感じだった朋絵ですが、
咲太がきっかけで、救済、本来の自分のいるべきところにきれいに収まっていくのがまた良かったですね。
やっぱね、人間はやりたいことをやるべきなのですよな。


そして引きで、初恋、自分が救済された相手と同じ名前の少女と出会います。
これは個人的に最もラブコメで盛り上がる、運命力の相手vs今の相手の展開であります。
まあ相手がまだ中学生という謎が残っているので、どうなるかはわかりませんが、
咲太がどうでるのかが非常に楽しみですね。
麻衣さんは運命力に打ち勝てるのか。
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